八王子市長沼町の直売所「菱山ファーム」の菱山まり子さんが
1月25日、野菜のおいしい調理法などをアドバイスする
「食育ソムリエ」として秀でた業績を残した人物に贈られる
「食育ソムリエエンパワラー」に選ばれました。
菱山さんは農業に従事しながら、野菜の調理方法を教え合う
「おかず会」の開催や市内の保育園児を招いての農業体験など
「農と人をつなぐ活動」が評価されたと見られます。
野菜や果物の選び方やおいしい食べ方を消費者に伝える
「食育ソムリエ」。日本協同組合連携機構(JCA)が
独自に認定している資格で、講座を受講することで取得できます。
今年、同機構では食育ソムリエの認知度向上や活発化を目的として、
初めて表彰制度を導入。全国の食育ソムリエから1店舗と3個人を、
卓越した業績をもつ「エンパワラー」(影響力のある人)として
表彰しました。
3個人のうちの1人に選ばれたのが、直売所「菱山ファーム」を経営する
菱山まり子さん。菱山さんは、自分の畑で採れた野菜など、旬の野菜を
使った料理を消費者や他の生産者と持ち寄る「おかず会」を11年に初開催。
直売所の2階を開放し、年に2・3回定期的に開いていました
(現在はコロナの影響で休止中)。「私のように料理が苦手な人もいる。
そんな人も、人の料理を見て得るものがあれば」と菱山さん。
参加者は、料理好きでもそうでなくても、老若男女、国籍も問わず。
ドイツにルーツがある人が参加した際は、ゆかりご飯のおにぎりの中に
チーズが入っており、みんなで感心したといいます。
「日本だと梅干しを入れがち。料理を通してこうした郷土や文化が
垣間見えるのがおもしろい」とおかず会の楽しさを話しました。
菱山さんは他に、市内の保育園の園児を招待した農業体験や、
畑で採れた花を園児たちに自由に生けさせる「花育」活動も行っています。
「これからも楽しみながら農作物の魅力を伝えていきたい」と
菱山さんは話しています。
タウンニュース 八王子版 2024年2月8日(木)号
No.371 より引用させていただきました。
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