2024年5月2日(木)NHK総合「おはよう日本」で八王子産『曲げわっぱ』が
紹介されました。
八王子市内の物産店「まちの駅八王子 CHITOSEYA(ちとせや)」で
去年末から目立つ場所に置かれている『曲げわっぱ』
お客さんたちも手に取って装飾や手触りを楽しんでいます。
訪れたお客さんは「肌触りも色合いもきれいだし、イチョウは八王子の
市のシンボルを使っていていい」と話していました。
この『曲げわっぱ』を八王子の名産にしたいと作っているのが
木工房三澤の三澤正孝さんです。
大工を生業にしてきた家系に育ち自身も8年前に脱サラして
家具などを作っています。
三澤さんがこだわって使っているのが地元多摩地域の木材です。
「けんろうでしなやか 全国のヒノキと比べても強度的にもかなり
水準が高くて加工にもいい」と話します。
外国産木材の増加などから多摩地域の林業が次第に衰退する中、
歴史ある東京・多摩の木材の良さをもっと知ってもらいたいと
考えていた三澤さん。
そこで良質な木材でしか作れない曲げわっぱ作りを思いつきました。
材料は厚さわずか3ミリに切り出したヒノキ
水分を蒸発させた後は型に沿わせゆっくり曲げていきます。
「呼吸を忘れてしまうくらい集中がすごい」と話します。
最適な厚みや曲げ方を試行錯誤、製品化するまでにかかった時間は実に3年。
木を選び曲げて組み立てるまで全ての工程をひとりで作業。
曲げわっぱひとつ完成するまでに1か月半かかります。
三澤さんは当初このまま売り出そうと考えていましたが、
そこに地元から協力したいと声がかかりました。
連絡したのは山崎香さん。
繊維産業が盛んだった八王子で代々続く型染めの職人です。
以前から地域の染めの文化を伝えていきたいと考えていました。
地域の木材で作る三澤さんに自分の染め技術を使って曲げわっぱに
デザインをしたいと申し出たのです。
「布だけじゃなく現代にあったもの それで世に何か残って
いったらいいな」と話します。
地域の物を大事にしたいという思いに共感し合いタッグを組む
ことにしました。
その後、半年程の試作を重ね木材の美しさに染めの美しさが
一層際立つ『東京曲げわっぱ』が去年完成しました。
三澤さんは地域の技術をかきあさることで更に新たな魅力を
生み出したいと言います。
「技術継承だったり、東京の木を知るきっかけになってもらいたい
"1+1を3"に出来るように それ以上に出来るような
地域の人と関わりながら東京 八王子を世界に普及出来れば」
と話しました。
三澤さんは今後、八王子のグラフィックアーティストと一緒に
新たな曲げわっぱの開発に挑みたいと話しています。
【曲げわっぱが販売されていた物産店】
店舗名:まちの駅八王子 CHITOSEYA(ちとせや)
所在地:東京都八王子市八日町3−14
電話:042-621-2901
【三澤正孝さんの工房】
会社名:木工房 三澤


















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