東京・八王子市にある国内最大規模の戦時中の地下ごうで、
詳細な形状を記録して後世に伝えようと、レーザーなどを
使った測量が始まりました。
八王子市にある「浅川地下壕」は総延長がおよそ10キロと、
太平洋戦争中に掘られた地下ごうとしては国内最大規模で、
アメリカ軍の空襲を避けるために地下ごうの中で軍用機の
エンジンの製造が行われました。
市内にある東京工業高等専門学校では、地下ごうの高さや幅など
立体的な形状を正確に記録して後世に伝えようとレーザーなどで
測量する取り組みを始めました。
15日は、機械工学科の学生が地下ごうの中を歩きながら、
特殊な測定器を使って壁面にレーザーをあてて詳細なデータを
集めていました。
東京工業高等専門学校では、数年間かけて測量を続けて
集めたデータをもとに三次元の地図を作製するということです。
測量を行った学生は「自分たちが組み立てた測量機で
調査することができて達成感がありました」と話していました。
東京工業高等専門学校の鈴木慎也准教授は「地下壕の広がりを
全体として記録できるので、地域の小中学校で教材として
活用してもらえればうれしいです」と話していました。
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