2024年9月19日(木)TBS放送「Nスタ」で
『日本一“ごみが少ない街”八王子で聞いた“袋代節約術”』が特集されました。
広がる家庭ごみの有料化。今は無料の東京23区でも検討されています。
すでに有料化された街では「少しでもごみを減らしたい」と、
日本一ごみの排出量が少ない街を取材しました。
まず、1日1人あたりどれぐらいのごみを出しているのかというと、
全国平均で約880gだそうです。家庭のほか、レストランなどのごみが
出やすいところも全部合わせて、これぐらいの数字になっているといいます。
これが年間でどれぐらいになるのかというと、2022年の全国のごみ排出量は
4034万トンで、東京ドーム約108個分です(環境省ホームページより)。
3日で東京ドーム1個が埋まるぐらいのごみが出ているということになります。
さらに、全国の最終処分場は、あと23.4年で限界になってしまうそうです。
そこで、ごみの量を少しでも減らそうと、ごみ袋が有料化された市区町村は
全国に66.7%あります(2022年度)。東京23区は現段階では無料ですが、
有料化が検討されている状況だということです。
ごみ袋が有料化されている66.7%の自治体のうちの一つが東京都八王子市です。
有料化されたのは2004年で、40リットルのごみ袋が10枚750円で売られています。
現状、八王子市は1人あたりのごみ排出量が日本一少なくなっています
(人口50万人以上の市町村)。また、集積場から戸別収集に変えたというのも
特徴ですが、八王子市ではどんな工夫をしているのでしょうか?
市民の方々に聞きました。
Q.年間の出費にすると?
八王子市民(50代)
「1万円弱はかかるのかな」
八王子市民(40代)
「なんでここの市だけこんなに払わなきゃいけないのかな」
10年前に無料の地域から引っ越してきたという渡辺直子さん(40代)は、
夫と娘と3人暮らしです。
ごみを出す日に心がけていることは「1袋に収めるために、いかに容量を
小さくするか」だといいます。
袋代を節約するためにひとつの袋にまとめており、キッチンの大きな
ごみ箱を見てみると、有料の袋ではありません。なぜなら「大きい袋を
セッティングしちゃうと、その容量にごみが満たなかったときもったいない」
からだと話します。つまり、有料のごみ袋がスカスカだともったいないため、
集まったごみの量を見て大きい袋か小さい袋かを判断しているそうです。
有料の袋に詰め替えるときには「(1袋に)たぶん収まらないなと思うんですけど、
収まるように無理矢理入れます。ギュウギュウにして、ギリギリ結べる
ぐらいまで入れます」とのこと。
一方、八王子に住んで4年という大学生(21)は「生ごみとかはちゃんと
乾かしてから捨てる。一晩中(袋を)開けといて、乾かしてから捨てる
ようにしてます」と工夫を教えてくれました。
八王子市のごみ排出量は、有料化前の2003年度は約20.7万トンで、
有料化後の2022年度は約14.9万トンと、一気に少なくなっています。
八王子市も含まれる多摩地区では、2018年から最終処分場の埋め立てなしと
いう状況になっており、明確に効果があったということです。
小さくまとめるのが大変なごみがあります。たとえばピザの箱です。
節約アドバイザーの和田由貴さんによると、油汚れがあるピザの箱は、
資源ごみとしては出せません。可燃ごみとして出すことになりますが、
そのままごみ袋の中に入れるとかさばってしまいます。
そこで宅配チェーンの「ドミノ・ピザ」が公式SNSの動画で紹介しているのが、
箱を水につけるという方法です。こうすると箱が柔らかくまとめやすくなり、
キュッキュと丸められ、袋にもたくさん入れることができます。












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