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🪨 終戦直前の『八王子列車銃撃』証言で迫る

執筆者の写真: ジョウコクちゃんジョウコクちゃん

2024年8月13日(火)NHK放送「おはよう日本」で、

『八王子列車銃撃 終戦間際の悲劇伝える』戦後79年

東京・八王子・終戦直前の「列車銃撃」を証言で迫りました。


太平洋戦争の末期、米国軍の戦闘機による機銃掃射が

日本各地で相次ぎました。標的の一つとされたのが列車です。


昭和20年8月5日、東京・八王子で中央本線の下り列車が

銃撃され少なくとも52人が命を奪われました。


毎年銃撃のあった日には慰霊の集いが行われています。

銃撃された列車に乗っていた黒柳美恵子さん92歳です。

一緒に疎開先の長野県へ向かっていた姉の良子さんを亡くしました。

銃撃された列車の乗客で今年の集いに参列したのは

黒柳さんを含めて二人だけ。当時を語れる人は少なくなっています。


こうした中、乗客や目撃者などの生々しい証言を記録したテープが

残されていることが分かりました。保管していた元高校教諭の

瀬沼秀雄さんです。40年あまり前、地元八王子の空襲を調べる

市民グループに所属していた瀬沼さん。捜査をする中で列車銃撃の

歴史を知り衝撃を受けたといいます。

「積みのない人に銃を加えて大きな惨事がこんな身近なところにある。

びっくりして これは記録して風化しないように しておかないと

いけない」と語りました。


瀬沼さんたちが記録した証言はせい惨な状況を今に伝えています。

【銃撃を目撃した男性】

「とにかくあの惨事はすごいもんだった」

【乗客だった女性】

「あれが地獄って言うんでしょうか 天井の方へ内臓だか肉片だか

血しぶきから塊から壮絶というか、戦争映画で見るなんてもんじゃない」


昭和20年8月5日、新宿発長野行きの列車。車内は疎開する人などで

混み合っていたといいます。


【乗客だった女性】「満員でしたね 座席に座れませんでデッキに乗っても鈴なりで」

現在の高尾駅の先、湯ノ花トンネルに入る直前でした。「キューンって音がして

バラバラバラバラ ものすごい音がした、だーっと降りてきて 弾がぱーっと見えるんですよ」


戦闘機に襲われた列車は急停車。トンネルの外にさらされた客車が

機銃掃射を浴びたのです。


【乗客だった女性】「人が折り重なって死ぬんです 上に次々人が倒れてきて

ちょうど上の方が 買い出しにでも行ったのか 大きいリュックにサツマイモを

いっぱい詰めてしょっていて そのリュックを通してその方は撃たれた。


【負傷した男性】「けがをした人は何しろ痛くて痛くて うめく声 そういう声を

出す人が大勢 寝転んでいて なんて言うのかな とにかく血の海

親から弾が入って子供さんを突き抜いて2人とも逝ってしまいました」


世界各地では今日も戦争が続き命が失われています。瀬沼さんは今こそテープに

残された声に耳を傾けてせしいと考えています。


「戦争 いま ガザやイスラエルの報復 あるいはウクライナがありますけど

戦争は まったく無辜(むこ)の積みのない人が犠牲になる。こういうテープの

生の声を聞いて共感して自分に何が出来るのか どうすれば平和に貢献出来るか

考えの一助になってほしい」と最後に語りました。


















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