👺 高尾山ケーブルカー 28年春に新車両へ 隈研吾氏監修 駅舎も改築
- ジョウコクちゃん

- 6月29日
- 読了時間: 4分
高尾山の山麓と山上を結び、長年にわたり多くの観光客や参拝客に
親しまれてきた高尾山ケーブルカー。運営する高尾登山電鉄(株)
(久保朝陽代表取締役社長)は2027年にケーブルカー開業100周年を
迎えることを記念して、このほど車両の全面刷新や高尾山駅の改築を
中核施策とした「100周年記念事業」の始動を発表しました。
デザイン監修に世界的な建築家の隈研吾氏を迎え、2028年3月の運行
開始と工事完成を目指します。
【昭和から令和へ】
高尾山ケーブルカーは、山中にある大本山高尾山薬王院を訪れる
信徒の利便性向上を目的に、1927(昭和2)年に開業しました。
戦時中には一時運行を休止しましたが、2049年(昭和24)年に営業を
再開。以来、高尾山が日本を代表する観光地へと発展していく足跡と
ともに歩みを重ねてきました。
現在運行している車両は、2008年(平成20)年12月に導入された4代目。
乗車定員135人で、正面のやや丸みを帯びたフォルムや特徴的なカラー
リングなど、それまで親しまれていた3代目車両の面影を色濃く受け継いで
います。レトロなデザインが利用者から「かわいい」と好評を博し、
高尾山の風景を彩るシンボルとなってきました。運行開始からの延べ
利用者数は約2000万人以上にのぼるが、製造から50年以上が経過した
旧型機器の更新や、さらなる安全・安心の確保を見据えて次世代への
バトンタッチが決まりました。
【バッテリーで走行「架線レス」新車両】
2028年に導入予定の新型ケーブルカーは、隈研吾氏の設計事務所がデザインを
監修し、和のぬくもりを感じるモダンな車両へと生まれ変わります。
「もみじの組子細工」と「季節の移ろいを表現するグラデーション」を
融合させた外観デザインをはじめ、側面の大窓とトップライト(天窓)を
採用したことで、見上げると高尾山の鮮やかな紅葉や瑞々しい新緑が視界
いっぱいに広がり、これまでにない開放的な大パノラマ空間で豊かな自然を
満喫できます。
機能面では、内蔵バッテリーを用いた走行により「架線レス化」を実現。
線路上空の電線(架線)や車両のパンタグラフを無くすことで車窓から
見上げる空や景観を遮るものがなくなり、周囲をすっきりと見渡せるように
なるとともに、環境負荷の低減にも寄与します。
車両製造は国内大手の日本ケーブル(株)が担当し、客車ボディの製造は
スイスのCWA社が担います。車両サイズは現行の4代目と同等を維持し、
「あおば号」と「もみじ号」による2両体制を引き継ぐ。なお乗車定員は
現在の135人から102人へ変更されますが、広報担当者は「日常の運行実態を
検証した上での設定で、実質的な輸送力への影響はない見込み」と説明
しました。
【駅舎に「大屋根」】
新型車両の導入に合わせ、山頂側の玄関口であるケーブルカー「高尾山駅」の
改築工事も進める。現在の高尾山駅は、ケーブルカー開業日と同じ1927年
1月21日に開所。以来1世紀にわたり観光客の増加や時代の要請に応じ、
エレベーターを設置するなどのバリアフリー化や幾度もの増改築・設備更新を
重ねてきました。
2028年3月の完成を予定している新しい駅舎も、新車両と同様に隈研吾氏の
設計事務所がデザインを監修します。新駅舎最大の特徴となるのが、コン
コース部分に新設されるダイナミックな「大屋根」だ。天井部に木目調の
アルミルーバーを採用して駅利用者の安全性や快適性を高めるとともに、
高尾山の豊かな自然に調和した、木の温もりを前面に押し出した和風モダンな
空間が創出される。大屋根の新設により、利用者は雨や日差しといった天候に
左右されることなく快適に過ごせるようになるという。このほか駅務室や
運転室を建て替える。
【感謝をのせて次の100年へ】
高尾登山電鉄では100周年記念事業の始動に合わせて、事業のシンボルとなる
「ロゴマーク」と「コンセプトテーマ」も制定しました。テーマに掲げたのは
『100周年 想いをのせてこれからも。〜日本一の急こう配から、日本一のあり
がとうを〜』というフレーズ。これまでの運行を支えてくれた地域住民や全国
からの観光客への深い感謝の念が込められています。
記念事業に際し、同社は「これまでの歴史や皆様との思い出を大切に受け継ぎ
ながら、環境性能や快適性の向上に取り組み、次の100年へ向けた新たな
一歩を踏み出していきたい。これからも安全・安心な運行に努め、高尾山の
魅力をお届けして参ります」と決意と感謝のメッセージを寄せました。
2027年の節目に向けて、今後も様々な記念イベントやキャンペーンが順次展開
される予定です。詳細な情報は決定次第、同社の公式ホームページや各SNSで
随時発信されます。
タウンニュース 八王子版 2026年6月25日(木)号
No.494 より引用させていただきました。







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