6月1日に改正動物愛護管理法が施行されます。ペットの犬や猫の販売前に
マイクロチップを埋め込み所有者情報などの登録が義務付けされます。
飼い主の安易な飼育放棄を防ぎ、迷子の犬猫を返還しやすくし、
殺処分を減らす狙いがあります。
ブリーダー(繁殖業者)が獣医師に装着を依頼し、犬猫の名前・品種と
飼い主の名前・住所などが国のデータベースに登録されます。
ブリーダーからペットショップに販売された場合とペットショップから
飼い主に販売された場合は所得者情報を変更し、自治体などは保護した
犬猫の情報を照会できるようになります。
個人間で譲り受けた場合や既に飼っている場合は努力義務となります。
マイクロチップは直径1~2mm・長さ1cmほど。これを犬猫の首の皮膚の下に注射。
埋め込まれた部分に専用機器を当てると15桁の番号が表示されます。
この番号に飼い主の名前・住所・連絡先などを登録。
マイクロチップは犬は生後2週齢、猫は4週齢ごろから埋め込むことが可能です。
費用は数千円~1万円程度。日本獣医師会によると
副作用の報告はほぼないとのことです。
あるペットショップでは2006年から自主的に販売する全ての犬猫に
マイクロチップを装着。担当者は「マイクロチップを装着することで
飼い主に終生飼育する覚悟と責任感を持ってもらえる。
迷子になったり災害時に離れ離れになっても役立つ」と話しています。
保健所・動物愛護センターへの犬猫の収容状況は2020年度で
殺処分された犬猫が約2万3700匹となっています。
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